猫俳句大賞

猫俳句バックナンバー

11月29日週の猫俳句

まづ猫に
見する合格
通知かな

中里とも子

解 説

第二回猫俳句大賞の佳作受賞作品。季語は「合格」で春。合格の歓喜が伝わってくる一句です。作者は、合否の結果を待ち焦がれ、郵便局の配達員が家の前を通るたび、そわそわして玄関を出てポストを確認したりしていたのかもしれません。

 

ポストに入っていた封筒を発見し、緊張に震える手で開封すると、待望の合格通知が!喜びを爆発させて家の中に戻ったところで、様子を見に玄関にやって来た飼い猫と遭遇したのでしょうか。

 

合格通知を見せられて、きょとんとしている猫の姿を想像すると可笑しいですね!合格の関連季語には、受験、入学試験、落第などがあり、いずれも春の季語となります。

11月29日週の猫写真

写真提供:東京都 らりるれろさん

 

11月15日週の猫俳句

クリスマスツリー
登る猫ごと
点滅す

河添美羽

解 説

今回も第一回猫俳句大賞の佳作受賞作品から。猫はあらゆるものを登ります。洋服ダンス、観葉植物、そしてクリスマスツリーにも。

 

せっかく飾り付けたオーナメントや、雪に見立てた綿が床に散らばり、文句をいいながら片づける飼い主。クリスマスツリーの頂上付近にしがみつき、ドヤ顔の猫。そんな猫ごと、ぴかぴかと華やかに点滅するイルミネーション。

 

慌ただしくも、楽しそうな風景が心に思い浮かびます。字余りの「クリスマスツリー」は、猫が駆け登っていく勢いを感じさせますね。愛猫と一緒にすごすクリスマスは、きっと最高に幸せなひと時になるでしょう。この句の季語はクリスマスツリー。「聖樹」とも呼ばれ、多くの俳人がこの季語でクリスマスの風景を詠んでいます。

11月15日週の猫写真

写真提供:福岡県 花木柳太さん

 
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