猫俳句大賞

10月20日週の猫俳句

黒猫の子の
ぞろぞろと
月夜かな

飯田龍太

解 説

季語は「月夜」で秋。 黒い子猫たちがぞろぞろと出てくる月夜!なんと素敵な夜でしょうか。 ふわふわした子猫の黒い毛並みに月光があたり、 一匹ずつ銀色の輪郭が浮かび上がっている景が見えてきますね。 ミステリアスなイメージのある黒猫ですから、 月光に誘われて道に出てきたのかもしれません。 「猫の子」も春の季語ですが、 この句は月夜の黒猫ならではの句なので、秋の句と捉えたいところです。 空気の澄む月の綺麗な夜には、黒猫に出会いたいですね。

10月20日週の猫写真

写真提供:埼玉県 てとさん